PEOPLE
未来をつくる人
鳶 SCAFFOLDER WORKER
無類の新しいもの好き。今日はどんな仕事に出会えるか、その期待感が自身の醍醐味。
向井建設株式会社 東北支店/加藤雄也( 24歳 )/鳶
「父の姿を追いかけた、というと少し大げさですが…」と、鳶になったきっかけを訊ねた時、加藤さんは少年のように優しく笑った。
小学3年生の時、加藤さんの両親は離婚。その後、母に育てられ、中学を出たあたりから、漠然と鳶職であった父への思いを募らせるようになったという。「一度会ってみたい」そう思い、まだ16歳だった加藤さんは鳶の世界に入ることを決意する。秋田の現場を回っていると、父の話をよく耳にするようになり、ますます会いたい気持ちが強くなった。そうして20歳の時、ようやく加藤さんは十数年ぶりに父と再会し、今の職場である向井建設へも父の紹介で入社することに。

現在24歳。親への慕情からスタートした鳶という仕事について加藤さんは「楽しくて仕方がない」と話す。足場を組む、コンクリートを打つ、基礎の掘削をするなど、さまざまな仕事を現場でこなしていく。「やったことのないこと、新しい仕事をすることは自分のレベルアップにつながっていきます」という超ポジティブ思考。先輩や上司にも、やったことのない仕事を積極的に「やらせて欲しい」と常々言っているそうだ。
通常、現場の職長になるには、3年から5年の年月がかかる。向井建設へ入社して約2年。今、いろいろな仕事を覚え「自分が職長になった時にこうしよう、ああしよう」、と感じながら先輩たちの仕事を見ている。鳶の魅力を訊ねると「建設現場の仕事は形に残るでしょう。大なり小なり携われば自分が建てたって言える(笑)。そこはとてもおもしろいですし、やりがいですよね」と満面の笑みで答えてくれた(2019年取材)。
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