数字で見る建設業と人

職人の世界の、気になるあれこれをデータで集めてみました。
数字の向こう側に、建設業界で働くリアルとこれからが見えてきます。

  • 就業者数

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    建設業界も例外ではなく
    働き手不足が進行中。

    2024年における建設業の就業者は477万人で、産業全体の7.0%を占めています。少子高齢化や業界へのネガティブなイメージから、1997年の685万人をピークに減少が続いています。→総務省「労働力調査」

  • 新卒入職者数

    02

    技術進歩や働き方改革で
    キャリアの魅力アップ!

    新規学卒者の建設業への入職は、2009年の2.9万人を底に増加に転じたのち、2014年以降は少子化に負けず4万人台を維持していました。惜しくも2024年は11年ぶりに4万人を下回る結果に。→文部科学省「学校基本調査」、総務省「労働力調査」

  • 男女比率

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    女性の活躍が建設業界を変える。
    誰もが働きやすい環境整備が
    進んでいます。

    建設業の就業者中に占める女性の比率は、2013年以降上昇が続き2023年・24年には18.2%で過去最高に。ゼネコンを先頭に、建設現場で活躍する女性は20年で4倍以上に増えています。→総務省「労働力調査」

  • 平均年齢

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    熟練職人の大量引退に待ったなし!
    業界を支えるのは若手の力だ。

    2024年には55歳以上が約37%、29歳以下が約12%と高齢化が進んでおり、技術や技能の継承が必要不可欠。若手が活躍できるチャンスがたくさんある建設業でぜひ一緒に働きましょう!→総務省「労働力調査」

  • 給 与

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    優秀な働き手の確保を目指して、
    収入面でも期待できる業界へ。

    技術職を含め建設業全体で1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は、男性597万、女性347万で、男女ともに全産業平均を上回ります。さらに資格や経験で収入アップも目指せます。→国税庁「民間給与実態統計調査」

  • 休 暇

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    若者離れを食い止めるために
    「休日が少ない業界」から変身中!

    人手不足や天候により工程が左右されやすい建設業では、ICTやDXを活用した業務の効率化に取り組んでいます。生産性を維持しながら、週休2日の定着や有給休暇の取得率向上を目指しています。→厚生労働省「勤労条件総合調査」、厚生労働省「毎月勤労統計調査」

  • 業種の割合

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    建設業界の元気のバロメーター、
    「建設業許可業者数」も再び増加へ。

    2024年における建設業許可業者数が多い業種トップ3は、「とび・土工工事業」、「建築工事業」、「土木工事業」。許可業者数は近年増加傾向にあり、建設市場が拡大していることの表れと言えます。→国土交通省「建設業許可業者数調査」

  • 建設投資額

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    近年堅調に推移している市場規模。
    さらに拡大の兆しあり。

    都市再開発やデータセンターの新設、また災害対策やインフラ整備などにより建設需要が高まっている現在。2025年度の建設投資額は前年度より2.5%増加し75兆4,500億円となる見通しです。→国土交通省「建設投資見通し」

  • 外国人材

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    人手不足を補うための在留資格、
    特定技能「建設」が業界を救う?

    2024年の外国人技能者数は17万7,902人にのぼり、全体の約5.9%を占めています。人手不足に貢献するだけでなく、意欲の高い外国人労働者が現場を活気づけることも期待されています。→国土交通省「建設分野における外国人材の受け入れ」

  • 勤続年数

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    専門的なスキルや経験が
    重視される職業。長く働きたい
    人に向いています。

    建設業の平均勤続年数は、男性13.8年、女性10.8年で、全産業平均の12年前後と比較して長め。景気に左右されにくい仕事が多くキャリアも築きやすい、長期的に働きやすい業界だと言えます。→厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

  • 生成AIの活用検討

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    「建設業×生成AI」
    いま、新たな時代の入り口に。

    人手不足の救世主と期待される生成AI。実際の導入はまだ少ないものの、約半数の建設企業が活用に前向き。実用が進む建設DXに加え、建設業向けの生成AIサービスもいま続々と生まれ始めています。→帝国データバンク「生成AIの活用に関する企業アンケート」