PEOPLE
未来をつくる人

ガラス GLAZIER
負けず嫌いが一番いい。すべては、現場が育ててくれる。
石井硝子株式会社/木村悠希( 32歳 )/ガラス
27歳の時に、トラックのドライバーから転職。父の友人だった現会社の人から「やってみないか」と誘われ、ガラス施工がどんな仕事かもよく知らないまま入社したといいます。
「単純に“窓枠にガラスを嵌め込む仕事なんだろう”と思って一般住宅の施工を想像していたら、とんでもないサイズのものが出てきた(笑)。これまでに一番大きかったのは、1枚3m四方で600kgのものですかね。ほんと、“こんなの聞いてないぞ”って。でも、本来の負けず嫌いが頭をもたげてきて、“きっちり職人になってやる!”と。あとはもう、ガムシャラに覚えるだけでした」。

大きさも重さも甚だしく、しかし割れやすく繊細。そんなガラスだけに、取扱いには細心の注意が必要。「これまでで一番大きなミスは、10枚ぐらいのガラスを、それが入ったパレットごと倒してしまったこと。大人買いならぬ“大人割り”ですね。笑いごとじゃないけど(笑)。でも、現場のみんなも社長も、俺を怒らなかった。むしろ、“ちゃんと周りを逃がして、自分も逃げて、ケガがなかったのが偉い”“ガラスは替わりがきくけど、人の代わりはきかないから”と。ああ、こういう考え方をする人たちだからいい仕事ができるんだなあ、と改めて思いました。俺がやりがいを感じるのは、仕事そのものよりもむしろ、こうした現場の仲間たちと楽しく仕事ができること。建物が完成して、みんなで“ここはああだった”“あそこはこうだった”と語り合う時に、何よりの達成感を感じるんです」(2017年取材)。
この記事の関連企業
石井硝子株式会社
所在地/宮城県仙台市若林区卸町3-4-13
連絡先/TEL.022-232-4121 FAX.022-232-4122
URL/https://ishiiglass.co.jp/

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木村悠希( 32歳 )/ガラス