PEOPLE 未来をつくる人

SCAFFOLDER WORKER

大きな鉄骨で柱や梁を組み、繋ぎ、建てる、何より準備が大切。

有限会社丸由工業/邨谷光夫( 32歳 )/鳶

入社して10年が過ぎ、咋年現場の「職長」になった邨谷さんは、幼なじみの誘いでこの仕事に就いた。「正直に言えば、入社当時はどんな仕事かもわかっていなかったです(笑)。うちの会社は主に鉄骨を扱う『鉄骨鳶』と言われる仕事なんですが、全然イメージはなかったですね」と朴訥と語る邨谷さん。

鉄骨鳶は、地上で仕事をする「下まわり」と高所で作業することが多い「取付け」とに分かれる。下まわりでは、高い技術が求められる「玉掛け」の作業もあり、現場での多くの経験がものを言う。邨谷さんも、鉄骨鳶として現場を数多く手がけ、大型案件をいくつもこなしてきた。「ひとつの仕事を覚えるたびに、楽しさ、やりがいなども増していきました。ただ経験を重ねていくと鉄骨の怖さもわかってきて・・・今はとにかく慎重に安全に仕事をするよう心がけています」と邨谷さん。休日は好きな音楽を聴きながらドライブをすることが多いという。休みにいい気分転換をすることで、仕事にもより励めるからだ。

「現場ではきつい仕事というのもありますよ。でも、覚えた技術というのは、自分の糧になるし、一生残る。それに私たちが建てた建物はそこに残り、いつでも見ることができる。こうしたことは大きなやりがいになっているし、他の仕事ではなかなか味わえない楽しみですよね」と、目の前の現場に視線を送りながら、邨谷さんは笑顔で話していた(2019年取材)。

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有限会社丸由工業

所在地/青森県八戸市下長6-3-14
連絡先/TEL.0178-28-3788 FAX.0178-28-3710

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邨谷光夫( 32歳 )/鳶