COLUMN 職人の胃袋を支えるガテン飯
型枠大工/西間木敦さんのオススメ!!

フタが閉まらないのがデフォルト?驚きのビッグサイズ唐揚げ。

べんとうや てっちゃん

厨房のフライヤーでは、大きな鶏肉が次々と揚げられていく。その唐揚げは、揚がるとすぐに包丁を入れ、丸々5個が容器へと移される。なにしろ巨大な唐揚げだ。フタの倍以上の高さになってしまうが、ご主人の鴫原さんは意に介さずにフタをし輪ゴムで留める。フタが本来の役割を果たせずに、なにか呆然としたおもむきで唐揚げにのっているような、そんな光景となるのがシュールですらあり、笑いさえこみ上げてきてしまう。それほど「てっちゃん」の唐揚げの大きさは並外れている。

実は郡山には、こうした大きな唐揚げを看板にする弁当店が多い。なぜかと思って「てっちゃん」のご主人の鴫原さんに聞いてみると、かつて郡山市内に「五百淵亭」(すでに閉店)という弁当店があり、その店の影響が大きいのではとのこと。鴫原さんも「てっちゃん」をオープンするにあたり、「五百淵亭」へのリスペクトもあり、ビッグサイズの唐揚げ弁当を出すことを決意したのだという。

唐揚げが大きなサイズということもあり、注文から揚がるまで10分ほどかかるので、電話にて事前予約しておくのもおすすめだ(2019年取材)。

この記事で紹介したお店
べんとうや てっちゃん

所在地/福島県郡山市備前舘2-106
連絡先/TEL.024-954-5799