
現場監督 CONSTRUCTION MANAGER
全国、そして将来の海外勤務も視野に清水建設のグローバル職に就く。
「初めから全国転勤ありのグローバル職で入社しました。現在のいわきの現場に来て1年半。こちらが終わったらまたどこかへ異動すると思いますが、どこに行くかは現時点では、まだわかりません」。千賀さんがエリア職を選ばず、あえてグローバル職を希望したのには理由があった。地方も都市部もいろいろな現場に行き多くの経験を積みたいと考えていた。「それに入社してから8年が過ぎると海外勤務も可能になってきます。海外の大型プロジェクトも将来はやってみたいと思っています」と大手建設会社ならではの、大型プロジェクトにも魅力を感じている。

とはいえ、千賀さんも入社してすぐは苦労が多かった。「施工管理という仕事は、現場でのコミュニケーションがとても大事です。人と人が信頼関係を築き、それでやっと業務がきちんと進んで行く。現場に入ってそうしたことがよくわかりました」と入社して4年経った今、最初の頃の自分を思い返し千賀さんはそう話してくれた。ともすれば学生時代、それほどコミュニケーションというものを意識せず、あまり重要視もしていなかった。しかしその考えが清水建設に入社し、施工管理という仕事に就いて大きく変わった。
すべての建築物は人から生まれる。
そのためにコミュニケーションが大事。
「1年目は職人さんも上司も何を言っているかわからなかった。業界用語も多いですし。コミュニケーション以前の段階ですよね。自分の伝えたいこともうまく伝えられない。それが慣れていくうちにだんだんコミュニケーションが楽しいと思えるようになっていきました」と当初の苦労を懐かしそうに振り返る。大きな現場になると、施工管理の若手だけで4、5人いる。それぞれに担当部門を受け持ち、現場を管理する者として職人たちと日々、話し合い、意見を言い合い、時には注意し、仕事を前に前に進めていかねばならない。職人は千賀さんの父親ほどの年齢の場合も珍しくはない。それでも仕事となれば伝えるべきは伝えなくてはいけないし、仕事にミスがあれば注意もする。そうした一切合切を含め、自分の描いた計画通りに工期が進み、仕上がった時の達成感こそが千賀さんの仕事のやりがいになっていく。「単に工期を守ってください、だけでは職人さんは動いてくれません。まずは信頼関係が大事です。信頼関係があってこそ、お互いの立場や仕事が理解しあえるし、仕事のための意見交換も率直に言い合える。そして建物を工期通りに進めることができるんじゃないかと、最近は思っています」と千賀さんはしっかりした口調で話す。

入社して4年、さまざまな経験があったおかげで、施工管理という仕事の難しさを、ストレスなく素直に受け入れられている。それはやはり段階的に現場に慣れていくことができたのも大きいし、自分の考えだけに固執せず見るがまま、柔軟に受け入れられたことも良かったようだ。千賀さんは4年後「海外勤務にぜひ行きたい」という希望を叶えるために、日々、一歩ずつ成長している(2025年取材)。

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