COLUMN 仕事も遊びも本気でいきます!ON OFF

迷彩に身を包み、銃を握る。現場を離れた内装職人の戦場。

株式会社渡清/田中大( 26歳 )/ボード・内装

「今朝も実は朝4時に起きて罠の見回りに行ってきたんですよ」。一本気な内装職人の田中さんが、仕事着から一転、迷彩服に身を包み不敵に笑う。田中さんの趣味はサバイバルゲーム——だけかと思いきや、オリンピックの正式種目でもあるクレー射撃、そして冬には狩猟もこなすという本格派だ。聞けば中学生の頃からサバゲーに親しみ、その延長で22歳の時に狩猟免許を取得。今では町の駆除隊にも所属し、イノシシの駆除に参加するまでになった。「一年を通して鉄砲、鉄砲です(笑)」。

福島には自然を生かした森林フィールドが多く季節ごとに楽しめるという。

入社したての頃は土曜も勤務で、休みは日曜の1日だけ。「次の日のことを考えるとあまり遊ぶ気にもなれなくて、結局家で寝ていることが多かった」というが、働き方改革で週休2日制となった今は、その反動のように驚くほどアクティブに休日を駆け抜ける。「週末の予定を考えると平日も頑張れるんです」と話す表情からは、仕事も遊びも全力で楽しむ様子が伝わってくる。

装備集めも勝負の一部。
本気で遊ぶからこそ面白いんです。

市街地フィールドと違ってブッシュにうまく身を隠しての駆け引きが面白い。

「サバゲーはフィールドに行けば同じ趣味の人と知り合えて、それも楽しいんですよ」。サバゲーは、戦略とチームワークが求められるゲーム。プレイヤーはチームメイトと協力し、敵チームを倒すための戦略を立てる。フィールドの地形を活かした作戦や、仲間とのコミュニケーションを駆使して勝利を目指す過程は、まるでリアルなサバイバルな世界に飛び込んだような臨場感。この過程で自然と仲間との絆が深まるのも大きな魅力だと話す。

そしてサバゲーのもう一つの魅力は、多様な装備とカスタマイズの楽しさにあるという。田中さんもまた、装備へのこだわりは並々ならない。「この迷彩はどの国の特殊部隊でも使っていないオリジナルなんですが、日本の自然環境にすごく溶け込む柄で、自衛隊の迷彩と同じくらい効果が高いんですよ」と目を輝かせる。遊びとはいえ、一切手は抜かない。その姿勢は、現場での妥協なき仕事ぶりとも重なって見えた(2025年取材)。

お気に入りアイテム
エアガンはアメリカ軍特殊部隊が使うMK18をベースに、自分仕様にカスタム。装備には人それぞれ個性や好みを反映させたスタイルがあり、集める過程もまたサバゲーの醍醐味だという。
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