COLUMN 建設小町のREAL

華やかに、たくましく、建築プロジェクトの成功を支える。

向井建設株式会社 東北支店/河内綾香( 25歳 )/施工計画

現場の職人たちが安全かつ働きやすいよう、鉄骨の建方や足場の計画、作図などを行う施工計画は、工事の成功を左右する重要な役割。河内さんは、その責任ある仕事を担う若手エンジニアだ。きちんとメイクを整えて職場に立つ姿は周囲をパッと華やかにする。「化粧もネイルも、こういう業種にいるからこそ逆にバッチリやろうかなと。業界にも女性は増えてきていますがシンプルにしている人が多いので、そのほうが顔も覚えてもらえるんじゃないかなって」。

高校卒業後、土木系の関連会社で現場監督を経験。タフな環境に揉まれながら“図面を描く楽しさ”を見出し、現職へ。

自分だけの視点に陥らないよう、先輩や同僚の意見を聞くことを心がける。

「今は“建築”。それまでやってきた“土木”とはまるで違う。柱とか梁とか正直全然知らなかったので、一から建築のことを勉強しつつ、計画の仕事も覚えるというのが大変でした」。しかし現場経験で培った度胸とスケジュール管理力で、すでに多くの工事の成功を支えてきた。

アーケードの屋根を跨いだオフィスビル計画では、夜にアーケードの上を歩いて現地調査したことも。また、目下工事中の半導体工場では、初めて自らゼネコンとの打ち合わせに臨み、計画を提案することができた。挑戦の一つひとつが成長へとつながっており、「現場は街中も山の上もあって、全てオーダーメイドなのがやりがいですね」と話す口調にも頼もしさが宿る。将来は、大規模プロジェクトを一人で任されることが目標。華やかさと芯の強さを併せ持つ河内さんの描く計画は、これからの街並みに確かな彩りを添えていくだろう。

オフは超インドア派。それも自分らしさ。

「趣味は麻雀です。休日は打っているか見ているかのどちらかですね、ふふ」と笑う河内さん。意外にも、ショッピングより牌を並べる時間を好む超インドア派だ。家族全員が麻雀好きで自然とその世界に親しんできたという。なんと発生確率10万分の1とされる役満“チーホー”を上がった経験もあるというから筋金入り。
“建設業だからメイクはシンプルに”。“女子なのに麻雀なんて”。そんな偏見にとらわれず、オンもオフも常に“自分らしく”輝いているのが河内さんの魅力だ(2025年取材)。

向井建設株式会社 東北支店
河内綾香( 25歳 )/施工計画