
父がくれた夢を胸に。悔しさを成長に変えて輝く女性現場監督。
「毎日が挑戦で、1日として同じ日がないのが魅力」。そう語るのは建築施工管理として活躍する望月さん。東京で4年間の勤務を経て、今年から東北支店で新たな一歩を踏み出した。建設業を志した原点には、亡くなった父親の存在がある。地元で発電所建設の施工管理に携わっていた父親の姿を覚えており、「自分もやりがいのある仕事がしたい」と同じ道へ。何社かインターンに行く中、リクルーターの方々がどの会社よりも親身に話を聞いてくれたことが入社の決め手となった。
しかし入社当初はコロナ禍の真っ只中。朝礼や研修が制限され、現場の常識を学べず戸惑う日々が続いた。


専門用語の数々にも苦労したという。「“カネ出して“って言われて、“お金出すの?”と驚いたら、直角を測ることだったり(笑)」。また、職人たちから軽く見られる悔しさも味わった。「女性だから“ちやほや”されるんですけど、分からないし何も出来ないしで、“いいから主任呼んできて”と言われてしまったり…」と歯痒い思いを振り返る。それでも経験を重ね、今では現場の職人たちともしっかり信頼関係を築けるようになった。「職人さん一人ひとり名前を呼んで話しかけることを大切にしています」。そんな誠実な姿勢が、現場の空気を確実に変えている。
今後の目標を聞くと、まだ経験していない工種をすべて経験し、工事全体を管理してみたいと意気込む。「私、入社当初に“大規模商業施設に携わって利用者の笑顔を見たい”という夢があったんですが、実は東京勤務時代に麻布台ヒルズの現場で叶っちゃって(笑)。いま次の夢を模索中です」。
趣味は“推し活”に全振り!

アイドルのライブやフェスが大好きで、土日を使って現場のある山形から東京や横浜、名古屋まで遠征することも珍しくないという望月さん。「横浜に行ったら中華街、名古屋ではひつまぶし。ライブ以外の時間も友達や姉と一緒に楽しんでいます」と楽しそうに話す。乃木坂46を大学1年生の頃から推し続け早8年。最近では、別の坂道グループや男性アイドルグループにもハマり中だとか。「推しが増えれば遠征費も増える一方なんです(笑)」と苦笑するほど、充実した休日を満喫している(2025年取材)。
