塗装 PAINTER
大きな壁にローラーで塗装する時、気持ちいいんですよ。
高校卒業後、塗装・仕上げを幅広く手がけるナカムラに入社した清野さん。「塗装の仕事が楽しそうに見えて、それで…」と入社のきっかけを笑顔で話してくれた。
当時を振り返り、「仕事のことは何もわかっていなかった」と話すが、塗装工になったことは自分にとってよかったと、今感じている。「塗装って現場でもする仕事の範疇が広く、各工程で作業が必要になってきます。最後の仕上げまで行いますから、覚えることが多い分、やりがいもありますよね」。
人にもよるが、塗装工としてある程度できるようになるには、3年から4年の年月がかかる。清野さんが現場で「職長」を初めて任されたのが、入社から3年目、21歳の時だった。「最初の職長は、いちばん大変な思い出です。段取りが全然わからない(笑)。現場にいる、鳶や配管工の人たちと工事の流れを確認し、どのタイミングで塗るのかとか。人との折衝と部材の手配、毎日大変でした」。

いくつもの現場を経験し、塗装工になってよかったと感じるのは、自分の関わった現場の前を休みの日に通りかかった時だ。「車を運転していると仕事をした建物が、目に入ってきたりする。仕事が見える形で残るのはいいもんだな、と感じることがあります。子供にも“お父さんの仕事”と伝えやすい」と少し照れながら話す清野さん。
「塗装の仕事の中で好きな仕事は?」と訊ねると「天気のいい日に大きな壁に大きなローラーで塗装する時」と即答だった。「その気持ちよさはやってみないとわからない」とも。後世に残る仕事、というと少し大げさだが、いつまでも自分の仕事を誇れるように、今日も現場の「壁」を仕上げていく(2019年取材)。
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