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COLUMN

建設コラム

若手の悩みは尽きない。百戦錬磨、伝説の工事長に聞いてみよう!

清水建設グループ 株式会社ミルックス 東北支店
佐々木 孝三

現場のお悩み相談 2019.06.03

清水建設に入社して40年以上、工事長20年、30以上の現場を引っ張ってきた(現 株式会社ミルックス 東北支店 支店長)。 「現場のことは、佐々木所長に聞け!」と東北管内ではよく噂されていたとかいないとか。そんな伝説の工事長が、現場の疑問にすべてお答えします!

現場でコミュニケーションがうまくとれません。どうすればよいでしょうか?

コミュニケーションという言葉にとらわれすぎでは?まずは挨拶をしっかりしましょう。挨拶の回数が重なっていけば、自然とコミュニケーションが生まれてくるはず。私も入社当時は、現場の職人さんはみんな年上の方ばかり。声を掛けにくい人も多くて、だからこそとにかく大きな声で挨拶していましたね。

工事現場で資格は必要でしょうか?

これは絶対必要です。職種に応じ、取るべき資格は必ずとってください。資格がないと行けない現場、扱えない機材などがあります。また資格を持っているということは、自分には「こういう技能があるよ」という証明書になります。さまざまな現場において、資格は必ず必要になります。積極的に取っていきましょう。

早く職長になりたいのですが、近道はありますか?

やる気があるのであれば、自分から申告して「私に職長をやらせてほしい」と上司に伝えるのもいいでしょうね。任せるかどうかは上の判断ですが、そうした積極さはないよりはあったほうがいいでしょう。

朝早く起きるのが苦手です。どうすればよいでしょうか?

早く寝なさい!

あまり力がありませんが現場でやっていけますか?

昔と違い力仕事は減ってきています。機械化も進んでいますしね、そんなに力はなくてもやっていけますよ。また、現場経験を積むと、段々力が付いてくるという場合もあります。

失敗した際にどのように乗り越えてきましたか?

元に戻す、かな。間違えた時点まで戻って、やり直す。計算と一緒じゃないかな。ずっと計算してきて、2番目が間違えていたとすれば、そこから計算し直すしかないじゃないですか。とって付けたような修正をしても元に戻らない。
また、アクシデントがあった際は、工期もありますから、いかに早く対応するかも大事です。各担当、全員に正直に話し謝罪して、あとはみんなでやるしかないですよ。そうした際、若い人であれば、話すことに恐怖を覚える場合もあるでしょうが、そこを踏ん張って乗り越えてください。正直に話し早くオープンにする、それしかありません。

自分が一人前と感じたのは、いつ頃ですか?

自分でそういうふうになかなか言えませんよね(笑)。70歳を過ぎても自ら「まだまだ」と答える人もいますから。一生勉強、生涯向上心を持つことが大事でしょう。

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