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PEOPLE

未来をつくる人

塗装工の難しさ楽しさが、最近やっとわかってきた。

仙波塗装 工業株式会社
諏訪 祐太(33歳)

未来をつくる人 2020.05.29

諏訪さんは、20代前半に中途採用で仙波塗装工業へ入社した。しかし「塗装工になりたい」という気持ちで入ったわけではなかった。入社当初に苦労したのは、パテかりの後のやすりがけ。全身が細かな粉にまみれ、何より腕が棒のように疲れる。家に帰れば箸を持つ手さえ震えてしまう。それでも、1つ1つ先輩から教わる仕事とまっすぐに向き合い、作業に没頭していく毎日を2~3年送った頃から、少しずつ仕事がおもしろくなりだした。

「当時、ハケはあまり得意じゃなかった。でもローラーで壁を塗っていくと、自分で言うのも変ですが、その仕上がりがうまくできている時がある」。そんな時、諏訪さんは誇らしい気分になったという。気がつけば10年が経ち、今では現場で若手社員に作業指示を出す立場になった。



「若い時は、朝起きて雨が降っているとラッキーって思うんですよ。仕事が休みになるから」。しかし立場が変わった今、そうしたことは一切思わなくなった。むしろ自分の担当現場の作業遅れが心配になる。どう段取りをして日程通りに進めていくか、現場を任されている身としてはそこがいちばん気になるのだ。また、建物を建てる時、そこには鳶工や電気工などさまざまな職種の人がいる。そうした人たちとの連携の大切さも、経験を積んでわかってきたことだ。

いろいろな作業と関わる塗装工は、各職人たちとコミュニケーションをうまくとり、自らの作業が円滑に進むようにしていく力も必要だ。塗装工が塗装をするだけではないことがわかり作業の全体像が見えるようになってきた頃、仕事(塗装)は、諏訪さんにとってかけがえのないものになっていた。

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所在地/福島県会津若松市滝沢町3-71
連絡先/TEL.0242-37-3305 FAX.0242-37-3306
URL/http://semba-p.com

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