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PEOPLE

未来をつくる人

宮城県職員から転職し、陸前高田の現場にて陣頭指揮をする日々。

株式会社 長谷川建設
日下 部拓(40歳)

未来をつくる人 2020.06.29

2011年3月11日、日下部拓さんは宮城県仙台市にいた。強い地震の後、まさか東北各地が大きな津波に遭い、それが自分の人生を大きく左右するとは想像もしていなかった。日下部さんの妻の弟、つまり義弟は、岩手県陸前高田市で3代続く長谷川建設の社長をしている。震災後、その仕事の多さと人手不足により会社は混乱。同じ土木の仕事に携わる日下部さんへ「陸前高田に来てくれ」と声がかかるのも無理はなかった。

とはいえ、宮城県職員として働く日下部さんも、震災直後から被災現場へ出て陣頭指揮をする日々。義弟の願いを聞き入れ、陸前高田へ来るまでには1年の時間を要した。以来、7年間、日下部さんは陸前高田で仕事をしている。

「最初はうずたかく積まれた瓦礫の処理からスタートしました」。並行して高台の造成工事も始まり、被災地最前線での仕事は、思っていた以上に過酷だった。それでもやりがいは大きかった。



「造成工事を続けていると、少しずつ街をイメージできるような風景に変わってくる。そしてようやく一定区画の造成が終わり、地権者への引き渡し会が行われたんです。今も忘れられません。広い造成地域に地権者のご家族が何世帯もやってきて。みんな、なんとも言えない、いい表情をして自分の土地を眺めている」。ようやく家を建てられる、自分の家に住める・・・そんな思いが洩れ聞こえてくるような微笑みに、日下部さんは「陸前高田に来てよかった」と、心から思ったという。

現在、陸前高田の造成工事は80%以上進んでいるという。とはいえ地元の建設会社である長谷川建設に所属する日下部さんに、復興工事の終わりはない。これからも陸前高田のために、多くの工事に携わっていく覚悟だ。

この記事の関連企業

株式会社 長谷川建設

所在地/岩手県陸前高田市竹駒町字仲の沢17-1
連絡先/TEL.0192-55-2211 FAX.0192-54-2274
URL/http://www.khasegawa.co.jp

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