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未来をつくる人

シールド工事のスペシャリストが、国内屈指の排水ポンプ工事に挑む

株式会社トーソー
赤泊 崇宏(47歳)

未来をつくる人 2020.08.03

北海道出身の赤泊さんの現場経験は豊富だ。23歳の時、初めて入った現場が東京の地下鉄大江戸線。3年間、段取りと堀り手の両方をみっちり経験できたのが、その後に生きたという。以来、首都圏外郭放水路や大規模な管の入れ替え工事、山岳工事など、トンネル・シールドに関しての経験値を着実に増やしていったという。なぜそんなにもトンネルなのか。赤泊さんに訊ねてみると「高いところが苦手だから」と満面の笑みで応えてくれた。



もう1つ理由がある。トンネル・シールド工事の仕事は、建設業界の中でも比較的給与が高いといわれている。北海道八雲町という、小さな漁師町に生まれ育った赤泊さんは、若かりし頃、この仕事のそうした背景にも惹かれたという。とはいえ大変な仕事である。気力を支えるのは給与だけではないだろう。「一人前になるには10年くらいかかるかもしれません。というのは1つとして同じ現場がない。1回1回の現場が勝負で、そこでいかに自身の経験値を増やせるか、そんなところもこの仕事の魅力ですかね」と赤泊さん。もちろん、若い時はそんなことを赤泊さんも気づいていなかった。現場を重ねるうちに、そう感じるようになっていったのだ。現場経験を数多く踏み、あらゆる状況判断に対応できるスキルそこ、地上から遠く離れた地下では大事なことになる。



石巻の現場では、泥水シールドという方式で工事を行っている。6人1チーム、2組にて昼夜に分かれて工事しているが、かつてよりは機械化も進み、ずいぶんと現場は楽にはなってきているのだという。ロボット化がバランスよく進み、地下のハードな仕事も人力に頼る部分は少しずつ軽減されてきている。とはいえ、最終的に大事なのは「人の経験値」。そんなところも地下を深く掘る、シールド工事の魅力だ。

この記事の関連企業

株式会社トーソー

所在地/東京都豊島区長崎1-28-23
連絡先/TEL.03-5917-5400
URL/http://kktoso-group.co.jp

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